個人宇宙のレビューコレクション
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人間らしくウイルスにより封鎖された町。屍食鬼に噛み付かれたことにより、余命がわずかになった主人公の物語です。選択肢はなく、5分程度で読了しました。 短い時間ですが、とても面白かったです。屍食鬼は全く出現せず、余命がわずかになった主人公が残された時間で何をするのかが主題になっています。1日1日をボーッと過ごすんじゃなく、人間らしく何か行動を起こさないといけないんだ、と読み終わった後に感じました。
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ようこそ。この美しき世界へ生まれた時から盲目の主人公・勇太は、眼球移植の手術を受ける。しかし、色の存在する世界を見ることに不安を抱いていた。そんな中、皐月という女性が彼を励ましていく物語です。選択肢はなく、10分程度で読了しました。 短いですが、人間の内面的な美しさを感じる素晴らしい掌編でした。オカルトチックな部分もありますが、それすらも妙に納得してしまう力強さがありました。後半の色が入っていく部分や、クリア後のタイトル画面の変化もすごく良かったです!
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一触即デス!ZOMBIEGIRL「しーちゃん」と初デートの日。主人公の前にやってきた「しーちゃん」はゾンビと化していた。彼女に噛み殺されないようにしつつ、行動を選んでいくパニックコメディーゲームです。全3エンド、15分程度で完走しました。 すごく楽しいゲームでした。選択肢を間違えたら大体即死になりますが、軽快なテンポとぶっ飛んだ展開のおかげで、その部分も楽しくゲームオーバーできました(笑)。研究所の中にまともな人間はいないのか⋯⋯!「しーちゃん」の立ち絵もすごく可愛くて良かったです!
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キズアトモヨウある日、主人公の蓮二の許に、小学生の頃に亡くなった理音が幽霊として現れたことから始まる物語です。選択肢はなく、40分程度で読了しました。 個人的にすごいと感じたのは、終章の演出です。「これで終わりかな?」と思った途端、終章が始まりましたので、とても驚きました。傷痕の再生と終章のタイトル演出の意味が繋がった瞬間、大きな余韻が残りました。
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NETHER WORLD妹の結婚式に出るため、主人公の男が煉獄を歩き続けるゲームです。セーブ等の機能はありませんが、1周は5分程度と短いので気軽に周回できると思います。 主人公には6つの『命の欠片』が与えられ、一定数以下にならないよう、煉獄で出会う住人たちと会話をしていく必要があります。最初はバッドエンドになってしまいましたが、何度か周回をしていくうちに無事ハッピーエンドに到達できました。 絵本のような感じで描かれた煉獄の世界と仄暗い音楽がマッチしており、独特の世界観に夢中になりながらプレイできました。日本語と英語で書かれたテキストも雰囲気に合っていて、すごく良かったです!
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多知くんは何も知らないお弁当屋で働くフリーターの女性・愛美さんのもとに、10歳の多知くんが常連客となったことから始まる物語です。選択肢はなく、40分程度で読了しました。イラストはタイトル画面のみになりまして、本編は文字だけのサウンドノベル形式になっています。 とても面白かったです⋯⋯!冒頭からインパクトのある内容で、どうしてそうなったのかと気になりつつ最後まで一気に読みました。結末につきましては個人的な感覚になりますが、(タイトルの意味も含めて)何も知らなかったからこそ、ああいう感じになってしまったのかなと考えました。愛美さんと多知くん、どちらも自分自身は汚れているけど相手は純粋な人間だと思っている部分は個人的に印象に残りました。 また、演出もすごく凝っていて良かったです。前半と後半でバックログの内容が大きく変わったり、エンド後のデータに関する演出は結末にマッチしていて、ちょっと鳥肌が立ちました。
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神様の存在を忘れた巫女全く人の寄り付かなくなった神社に存在している主人公の神様。ある日、その場所に理沙という巫女服姿の少女が訪れたことから始まる物語です。20分程度で読了しました。 寂寥感に包まれた神社の中で行われる神様と理沙の交流がとても温かく、個人的にこういう雰囲気が大好きなので、あっという間に読み終わってしまいました。神様が出した選択は、彼女のためだということが強く伝わってきたので、寂しさと同時に優しさも感じました。
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美しき人父親が娘に対し、気持ちを綴っていく掌編です。10分程度で2周しました。 たった一つの言葉が加わるだけで世界が一変する素晴らしい掌編でした。1周の時間は5分も満たないので、未プレイの方は2周目も必読です。演出やグラフィック、BGMも丁寧に作られており、物語の中身だけでなく演出面でも美しさを感じる内容でした。
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サディスト ~性悪女の憂さ晴らし~主人公の湊くんが、バイト先で美女の紅葉さんと出会ったことから始まる物語です。サブエピソードを含めて、全2ルート40分程度で読了しました。 『ペンフレンド』でヘタレクズっぷりを遺憾無く(?)発揮した湊くんが再登場し、反省するどころかクズっぷりにますます磨きがかかっており、そう簡単に人は変わらないよな、と思ってしまいました(笑)。BADは結構辛かったですが、TRUEでしっかり制裁されたのでスッキリしました! 個人的には某キャラクターの「クズの不幸は、蜜の味より格別」という言葉に、強く共感してしまいました。
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兄貴懐妊!主人公のもとに突然死神がやってきたことから始まる物語。10分程度で読了しました。 ⋯⋯いやあ、タイトルを含めて(良い意味で)すさまじい作品でした。痛快とすら感じる高度な下ネタのオンパレードに笑いが止まりませんでした。シュールなボイスが、ギャグをより引き立たせていたと思います!