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うーさんのレビューコレクション

  • 終生の完成美
    終生の完成美
    @ネタバレ開始 「人が死ぬ」という極めて重大な事象に対し、本作の登場人物たちが見せる反応はあまりにも希薄で、血の通った人間とは思えないほどの違和感に満ちている。身近で凄惨な事件が起きているにもかかわらず、恐怖や悲嘆に暮れることもなく、ただ次のプロットを進めるためだけに淡々とセリフを消化していく姿は、サスペンスとしての緊張感を生むどころか、かえってシュールな滑稽さを漂わせている。この描写の軽さは、キャラクターたちが個々の意思を持つ人間ではなく、作者の都合通りに動かされる「記号」にすぎないことを露呈してしまっている。どれほど重い悲劇を並べ立て、歪んだ人間関係を「完成美」という言葉でそれらしく飾ろうとも、土台となる命の扱いがあまりに雑であるため、作中の哲学やポエジーも思春期特有のひとりよがりな誇張のように映る。結局のところ、本作が描いているのは深層心理の闇ではなく、現実味を完全に欠いた安直な舞台装置の羅列である。凄惨な状況を真面目に受け止めようとするほど、描写の不自然さや説得力のなさに白けてしまい、シリアスな物語として没入するのは困難と言わざるを得ない。 @ネタバレ終了 色々とツッコミを入れながらも、最後まで飽きずに見届けてしまう奇妙な魅力を持った作品でした。刺激的なプレイ体験をありがとうございました。これからの活動も陰ながら応援しております。

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