作品「月の館の従兄弟たち」のレビュー
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NaGISA
森の奥で道に迷った主人公(女性)が、見つけた洋館で老婦人に出迎えられます。この出出しだけ見ると、「かまいたち」タイプのサスペンスが始まりそうですが、全然そんなことはありませんので、そういうのが苦手な方は安心して読んでください。そういうのが好きな方はがっかりせずに読んでください。面白いですから。
洋館の中で出会った、老婦人の3人の孫。この3人の物語が語られます。この3人が、最初はただのイケメンかと思いきや、それぞれに何らかの痛みを抱えています。このドラマが見応えありました。
またそれだけでなく、何故主人公がこんな山の中を彷徨っていたかも最後には明らかになり、主人公と3人(のうちの一人)の問題がラストに至って共鳴し、穏やかな終結部に至ります。描写力の巧みさもあって、この締めくくりには十分な説得力を感じました。
音楽が全くなかったり、エンディングがものすごく素っ気なかったり、地味なのですが物語としての完成度はしっかりしています。加えて終始「人の暖かみ」を感じる物語です。読んでいただければ、きっと私のこの言葉を実感できるはずです。
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月の館の従兄弟たち
評価
1