作品「実験的なテアトロ アルレッキーノ編・第一部」のレビュー
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相生逢
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■はじめに
本作は、ある大学の演劇サークルを軸に巻き起こる不可解な事件を、そのサークルに所属する主人公・ハイジの視点で綴る完全一人称(主観視点)のビジュアルノベルです。
目指したのはゲーム世界への没入体験です。ほんの少しでも覗いていただけたなら、このナンセンスで頽廃的な物語の世界にあなたを引きずり込んでみせます!
■あらすじ
梅雨もようやく明けようとする夏のはじめ。公演を間近に控えた即興劇団ヒステリカは最終の追いこみに余念がない。
脚本のない即興劇という特異なスタイルと堅苦しい規律のために存続が危ぶまれていた弱小サークルではあるが、春には待望の新入団員を迎え、新たな体制での第一歩となる節目の公演である。
入団二年目のハイジは、性別を無視して名づけられた不名誉なコードネームにもめげずサークル活動に邁進してきた結果、この公演後にはヒステリカの新たな団長となることが内定している。
裏方の手配も終わり、大小の道具もあらかた準備でき、あとは仕上げの調整を残すのみ。最後の日曜日は公演前特有の緊張を孕みつつも、いつも通り気の置けない遣り取りのうちに幕を閉じる。
だがそれは同時に、まるで劇中の世界が現実に溶けだしてくるような、不条理で過酷な最後の一週間の幕開けだった――
■ご注意
この作品は、三編構成(アルレッキーノ編、イル・ドットーレ編、インナモラータ編)の作品における一断章であり、現時点において未完です。(選択肢において、選択できない肢があるのはこのための暫定的な仕様です。)
この作品は、二十年前の世の中を舞台としており、価値観やデジタル機器などに関して時流に合わない点があります。
この作品は、残酷描写、暴力描写、性描写、法律・法令に反する行為の描写等を表現上避けておりませんが、それらを物語の主題とするものではなく、また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものでもありません。