作品「吹き溜まりの彼女」のレビュー
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丹綿樫
とても綺麗な文体で紡がれる仄暗い物語です。彼自身の鬱屈した日常に覆いかぶさるように、仕舞い込まれていた思い出が紐解かれて、再び時計の針を進めるような。
どこか詩的にも感じるのに読みやすい、そういう「読み物」という意味での完成度も高いなあと思いつつ、不穏なお話を眺めました。
もしかしたら、この世の見えないところでは繰り返されているのかもしれないことで、本作はそれを引き摺り出しているようにも思えます。
ノベルゲームではよくセーブを取る方なのですが、そんなこともサッパリ忘れて最後まで一気に読んでしまいました。
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吹き溜まりの彼女
評価
13

夏の夜。都会の片隅。
主人公は、生き別れた幼馴染の少女と再会する。
戻らない時間。変わらない想い。
悲しくすれ違いながら、重なり合う二つの手。
切なる祈りさえ、夜の闇へと消えてゆく。
交わった道の先、二人が辿る未来は――――
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◆プレイ時間はおよそ30~60分程度
◆軽微なアダルト描写、鬱要素があります。苦手な方はご注意ください
◆その他諸注意・免責事項等はDL版のreadme.txtをご確認ください
■更新履歴
21/10/16 PWA対応
20/09/26 ver1.02 誤字修正、軽量化
20/08/16 ver1.01 誤字修正
20/08/08 ver1.00 公開